「金魚」はおよそ100年前、大阪紡と三重紡が合併し誕生した
東洋紡初期(東洋紡創立1914年)のブランドとして1918年(大正7年)に生まれました。

当時は日本のイメージをダイレクトに印象づけるために、日本を象徴するモチーフのひとつである、「金魚」の和風ラベルが使用され、国内はもちろん海外でも高く評価された代表的銘柄として育ちました。

その後「金魚」は、今治のタオル用コットンとして長く今治の人々に愛され続けましたが1986年(昭和61年)6月今治工場の操業停止にともないその銘柄は歴史から消えることとなります。
そして、今再び時を経て新たな物語が始まります。


近代紡績の先駆けとして東洋紡の前身である大阪紡は1882年(明治15年)に創立。

日本最初の大紡績工場として当時の先進技術が次々導入され、1886年民間でははじめてエジソン式直流発電機により電灯を点灯、つづいて自動給炭機、スプリンクラー、防火建築など近代化に取り組み、世間の注目の的となりました。

その後、大阪紡と三重紡が合併し1914年に東洋紡が創立。
その4年後の1918年「金魚」は誕生しました。


「金魚」は東洋紡綿糸の代表的商標で、三品取引所開設以来の標準銘柄として日本向けには20番手に使用、海外向けには40番手以下にこの商標を付し、香港・ビルマ(現ミャンマー)・インドネシアをはじめ海外に広く名をはせ、その品位を高く評価された綿糸として三品取引所の歴史ととも歩みました。


※三品取引所【さんぴんとりひきじょ】
商品取引所法に基づく商品取引所の一つで、綿糸、綿花、綿布の三品を扱う。1894年に設立された株式会社組織の
〈大阪絲、綿、木綿取引所〉に始まり、1901年大阪三品取引所に改称、1942年解散、1951年会員組織として再開された。